ゼオミン

ゼオミン

ゼオミン

 

進化型ボトックスとして注目のゼオミン。ボツリヌストキシン(ボツリヌス毒素)によって表情筋の過剰な動きを抑制することで、深いシワを改善します。注射1本、たった5分で注射3日後くらいから効果が現れるので、切らないプチ整形として人気のシワ取り法です。

 

従来のボトックス注射では「抗体」が作られてしまうことがあり、効果がでなくなってしまう可能性があったのですが、その原因となるボツリヌストキシンに含まれる「複合タンパク」を極力減らしたのがゼオミン。

 

長期間繰り返して使っても抗体ができて効果が出なくなるような可能性が低く、ボトックス注射を繰り返して効果が出にくくなってしまった人の救世主となっています。

 

シワ取り効果は4ヶ月から半年ほど続き、繰り返し注射することで表情筋そのものの働きが弱まるため、効果が持続しやすくなることもあります。耐性ができにくいという点で、ボトックスよりゼオミンの方が長期間使用に向いていると言えます。

 

常温で保存できることや、複合タンパクの少なさ、効果が比較的早く出やすいことなどから、ボトックスよりも積極的にゼオミンを選択するクリニックも増えています。

ゼオミンの効果

額・眉間・目尻など表情ジワの改善

表情筋の動きを弱めることによってシワを改善します。

 

エラ張り

エラの部分にある咬筋に注射をすることで小顔にします。

 

美脚

ふくらはぎに注射することで発達した筋肉をスッキリとさせます。

 

ワキガ・多汗症

ニオイのもととなるアポクリン汗腺と汗のもととなるエクリン汗腺の活動を抑制することで、汗とニオイを軽減します。

ゼオミン注射の価格の相場は?

ゼオミン

 

美容外科や皮膚科などで受けることが出来ますが、ゼオミンは保険が適応されませんので自由診療となりクリニックや施術箇所によって価格にバラツキがありますが、5万円前後が目安。

 

ボトックスは輸入する際に冷凍保存しなくてはならず輸送コストがかかりますが、ゼオミンは常温保存できるため価格は安くなるように思えますが、実際の薬価はほぼ変わらず、両方から選べるクリニックでも同額程度かゼオミンが若干割高になっていることもあるようです。

ボツリヌストキシン(ボツリヌス毒素)製剤の種類

ボトックス(BOTOX)アメリカ製

アメリカの大手製薬会社アラガン社が特許を取得したA型ボツリヌストキシン製剤「ボトックス」。本来ボトックスとは、アラガン社製のボツリヌストキシンを指す商品名ですが、日本ではボツリヌストキシンの総称としてボトックスと呼ばれる事が多い。
アラガン社の日本法人が販売しているのが「ボトックスビスタ」で、2009年に「65歳未満の成人における眉間の表情皺」を効能・効果として、2016年5に「65歳未満の成人における目尻の表情皺」を効能・効果として厚生労働省に承認された国内唯一のシワ取り用製剤。アラガンジャパン社の公式講習セミナーを受講し認定された医師のみが施術できる。

 

ゼオミン(XEOMIN)ドイツ製

既存のボツリヌス製剤に含まれていた複合タンパクによる中和抗体(繰り返し注射することで耐性ができボツリヌス毒素が効果を発揮しなくなる)という問題点から開発されたのが「ゼオミン」。2011年にアメリカFDA(日本の厚生労働省に相当)に美容目的で承認されており、複合タンパクを出来る限り取り除いた高純度のA型ボツリヌストキシン製剤。

 

ニューロノックス(Neuronox)韓国製

韓国食品医薬品安全庁KFDA(日本の厚生労働省に相当)の認可を受けたA型ボツリヌストキシン製剤。ボトックスと同等の効果があるとされている。

リジェノックス(Regenox)韓国製


韓国食品医薬品安全庁KFDA(日本の厚生労働省に相当)が輸出を認可しているA型ボツリヌストキシン製剤。新しい薬剤で臨床データが少ないが、価格はかなり安い。

 

ナーブロック (NerBloc)日本製

エーザイから2013年に発売されたB型ボツリヌストキシン製剤。効果期限が1ヶ月と短いため、美容目的での使用にはあまり向かない。痙性斜頸(けいせいしゃけい・頸部ジストニア)などの治療に用いられる。

 

他にも中国製のボツリヌストキシン製剤がありますが、安全性が確立されていないため、価格は安くともオススメできません。

ゼオミンに副作用や後遺症の心配は?

ゼオミンは、ボトックスの「繰り返し使うと効果が出なくなる」という副作用が起きにくい製剤です。抗体を作る原因である複合タンパクを極力減らしているため、アレルギー反応も起きにくいと考えられています。

 

ゼオミンによる副作用とされているのは以下の通り。

  • 注射部位の内出血
  • 発赤
  • 口渇
  • 頭痛
  • 吐き気

    など

しかし、頻度はとても低く、比較的気軽に受けることが出来るプチ整形ですが、ボツリヌストキシン製剤の注射の出来映えは「医師の腕」にかかっていると言っても過言ではありません。

 

目尻のシワ取りのために注射したのに、注射する場所を誤ってしまい目を閉じることができなくなったり、過剰使用によって能面のような顔になってしまう症例がたびたび見受けられます。

 

筋肉の緊張を和らげることでシワを目立たなくするゼオミンですが、注射箇所や使用量を間違えれば、必要な筋肉の緊張もなくなってしまい、日常生活で困ることになってしまいます。笑顔が不自然になったり無表情になってしまうこともあります。

 

ボトックスやゼオミンなどのボツリヌストキシン注射は信頼できる医師の施術を受けることが最も重要です。

 

また、妊娠中や授乳中はゼオミンを注射することができません。これは、胎児や授乳中の胎児への安全性が確認されていないからです。