リポソーム

リポソーム

リポソームというのはもともと医薬品の分野で採用されていた
浸透技術のこと。化粧品業界でも使われるようになってきたのは1980年代からです。
このリポソーム技術を使った化粧品は「ナノ化粧品」と呼ばれています。

リポソーム化粧品選びには注意が必要

リポソーム技術を使って有効成分がナノ化されるようになったのは
コラーゲン、ヒアルロン酸、ビタミンCなどほぼすべての美肌成分の
分子が大きすぎて肌に浸透してくれないため。

 

だから目には見えないサイズのナノカプセルを
大豆レシチンや卵黄、酸化チタンなどでつくり、
その中に有効成分を入れて肌に浸透させる方法をとるようになりました。

 

しかしここで問題が発生。
ちゃんとした化粧品会社もあるんですが
大した技術もないのに効果の高さだけを大々的に宣伝する化粧品会社も出てきたんです。

 

 

そこで乗り出してきたのが厚生労働省
『【リポソーム】と表示するのなら安全性を証明しなさい、
そのためには動物実験で証明する必要がある』
と薬事法で定めてしまったんですね。

 

しかしこの動物実験にはかなりの費用がかかります。
また動物実験自体が一般的に歓迎されない風潮になってきています。

 

そこで「ちゃんとしてない」化粧品メーカーがとった苦肉の策が、

 

「リポソーム」と表示せずに「ナノカプセル」と表示するようになった。

 

ホームページやカタログなどで「リポソーム」と表示されていなけば薬事法にひっかからない

 

だから美容部員に口頭で「リポソーム技術を使っています。」と説明させるようにした。 etc

 

 

つまり法律のアミの目をかいくぐって
大したリポソーム技術を使っていないのに、
効果があるように見せかけて販売する化粧品会社が出てくるようになってきたんです(^_^;)

 

もともとリポソームというのは
安定性が悪いのでかなりの技術が必要。
安全で効果が高いリポソームコスメをつくるのって難しいんです。

 

ですから「リポソーム技術を使ってる」なんて言ってても
効果は「?」みたいなものが少なくないんですね。

 

ぶっちゃけてお話させていただくと、ちゃんと作られているものは
ごく一部です。

 

でも、そんなことを言われても
専門知識のない私たちには見分けもつきませんよね(T_T)

 

 

ちゃんと化粧品をつくっている会社もそうでない会社も
ごった煮状態になっている今。

 

浸透技術の安全性

どこまでその有効成分がきちんと浸透するのか

 

これらを公表しているメーカーがつくっているナノコスメを使うようにしてくださいね。