手の甲や指のシワの原因

手のしわ
年齢の出やすい手のシワ。手の甲や指のシワの原因は主に「加齢」「紫外線」「乾燥」によるものです。

 

【加齢】
20歳頃までは、真皮の線維芽細胞が活発に働くため新陳代謝も活発で、皮膚を支えるコラーゲンやエラスチンが多く作られていますが、年齢とともに線維芽細胞が細胞を作り出すチカラが衰えてくるため、皮膚のハリや弾力が失われていき、シワが目立つようになってきます。

 

【紫外線】
手の甲は紫外線が当たりやすく、UVケアもおろそかになりがち。紫外線を浴びることで活性酸素が発生し、コラーゲンは切断されエラスチンは変質します。肌細胞を生み出す線維芽細胞の働きも衰え、新陳代謝も低下。その結果、紫外線の当たりやすい部分は深くシワが刻み込まれてしまうのです。紫外線はシワだけでなく、ニキビや肌老化の20%が自然な老化、80%が紫外線による老化「光老化」と言われています。

 

【乾燥】
手の甲の乾燥もシワの一因。お湯でお皿を洗ったり、素手で洗剤を触ったり、手が塗れっぱなしの状態で放置すれば、手の甲を守っている皮脂が溶けてしまい皮膚の水分が蒸発し乾燥してしまいます。皮膚の乾燥で角質層はキメが乱れ、ますます乾燥が進みます。水分を蓄えるセラミドも減少し、ハリも低下します。

ハンドベインとは

ハンドベイン
手の甲や腕の血管が浮き出たハンドベイン。ハンドベインの原因も手のしわととてもよく似ています。
加齢や紫外線による皮膚の老化や乾燥によるハリの低下。この他に、血管の老化もハンドベインの原因となります。

 

手のしわ

 

血管は年齢とともに硬くなっていきます。血管が硬くなるスピードは個人差が大きく、加齢による血管の老化だけでなく、糖分や油分の多い食事、飲酒や喫煙、運動不足、睡眠不足、ストレス、女性ホルモンの減少などの理由で血管が硬くなってしまいます。いわゆる「動脈硬化」の状態です。

 

太く硬くなった血管が、加齢や紫外線によって薄くなった皮膚から浮き出たように見えてきたのがハンドベインとなって目立ってくるのです。

 


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手のしわの予防

【紫外線対策】
手は常に動き、外部との接触も多く、紫外線にも晒されやすい部位です。
顔の紫外線対策は若い頃から気をつけていても、手の紫外線対策まで行っていないのでは?

 

手は一年中、衣類に保護されることなく紫外線を浴び続けています。
まずは、手にも紫外線対策を。
といっても、いつも通り顔に日焼け止めクリームを塗るときに、手のひらにもプラスするだけ。
顔と同様に、数時間おきに塗り直して効果を持続させます。手を洗ったときも塗り直しを忘れずに。
外出時や自動車・自転車を運転する時には、UVカット手袋も有効です。

 

【保湿ケア】
顔と同じように、手にも保湿ケアが必要です。
心臓から離れている分、顔よりも手の方が新陳代謝が遅く、お手入れ不足は手のしわを一気に加速させます。

 

顔と同様にローションパックが効果的。手の甲に化粧水をたっぷり含んだティッシュを乗せ、ビニール袋やビニール手袋をかぶせて5分待てば、カサカサだった手もシットリ。長時間、置きっぱなしにすると水分を奪ってしまい逆効果なので、5分以上置かないようにします。

 

ローションパックのあとは、丁寧にハンドクリームを塗っていきます。

 

【手の洗いすぎに注意!】
清潔を保つために手洗いはとても大切ですが、必要以上に洗いすぎていませんか?
石けんは手の皮脂膜も一緒に洗い流してしまうため、肌内部の水分が奪われて手の乾燥が進んでしまうので、いつまでも石けんをこすり続けないようにします。

 

手を洗った後は、なるべく早くキレイに拭き取ります。
濡れっぱなしにしていると、水分が蒸発するときに手肌の水分まで奪ってしまうからです。乾いた清潔なタオルやハンカチで、こすらないように丁寧に押さえるように手を拭きます。
食器を洗うときなども、熱すぎるお湯は手の油分も洗い流されてしまうため、体温よりも低い30℃程度のぬるま湯にするか、手袋をつかって、直接熱いお湯に触れないようにします。

 

アルコール消毒も手の水分を奪うので、頻繁に使うことは避けたいものです。

ハンドクリームの効果的な塗り方

ハンドクリーム
毎日何気なく塗っているハンドクリーム。ただ塗りのばしているだけでは効果は半減。正しい方法で塗ることで手荒れや手のしわを効果的にケアすることができます。

 

まず、手の保湿。
普段使っている化粧水でも良いですし、お肌に合えば少々安い化粧水でも大丈夫。化粧水で水分を手の甲や手のひら、指になじませます。

 

ハンドクリームを塗る際は手の甲から。
手の甲にハンドクリームを適量置いたら両方の手の甲をすりあわせるように伸ばします。手のひらで全体に伸ばし、指の関節や指の間もていねいに伸ばします。
爪の周りも乾燥しやすい箇所ですので、指先で塗り込みます。

 

マッサージするように伸ばすと、手の血行も良くなり、効果も倍増。

 

ハンドクリームの選び方も重要です。

 

「尿素」配合のハンドクリームは、角層が厚くなってゴワゴワするようなときに。手荒れがひどいときには使用NGです。
あかぎれやひび割れ、指先の冷えなどが気になるときには血行促進効果のある「ビタミンE」配合のものを。
乾燥が進んでしまった手には「ワセリン」が効果的です。肌の水分蒸発を防ぎ外的刺激から保護する働きのあるワセリンはアトピー性皮膚炎や主婦湿疹(手湿疹)などの症状に皮膚科医が処方する頼れる保湿剤。薄く伸ばせばベタつきもほとんど気になりません。

 

「医薬部外品」「薬用」などと書かれていれば効果が高いように感じますが、必ずしもそうとはかぎりません。厚生労働省が定めた有効成分が一定濃度以上入っているという認定を受ければ表示できるのですが、厚生労働省が定めた成分よりも効果が高い成分もあるからです。
手の甲や指のシワには、ハンドクリームよりも顔用のクリームの方が効果を感じることが出来るでしょう。

 

ハンドクリームじゃシワは消えない?

手のしわ消し
ハンドクリームは、シワをなくすためのものではありません。
化粧水で保湿してハンドクリームで油分を与えれば、乾燥ジワは目立たなくなります。しかし、紫外線や外部刺激、加齢によって深くなってしまったシワは水分と油分の補給だけでは効果を感じることはないでしょう。シワや手荒れの「予防」のためにはなりますが。

 

まずは紫外線予防を心がけます。手は一年中、外に出ていますし、顔のようにメイクすることもないので日焼け放題。顔以上に日焼けしやすい手の紫外線対策を。

 

お肌のハリを支えるコラーゲンやエラスチンを強化し、うるおい成分であるヒアルロン酸で満たされたお肌にすることでシワは目立たなくなっていきます。

 

化粧品に配合されたコラーゲンやヒアルロン酸は肌表面の角層を保湿することで外部刺激からお肌を守る成分で、肌本来のコラーゲンやヒアルロン酸を増やしてくれる成分ではありません。

 

出来てしまったシワを消すには保湿よりも、新しい肌細胞が生まれやすくする環境作りが大切です。シワに効果的な成分といえばレチノールビタミンC。これらの成分が肌細胞を生み出す元となっている線維芽細胞を活性化することで、新しい肌細胞に生まれ変わり、シワが目立たなくなってきます。

 

手のシワが気になり始めたら、まずは手の甲専用のピーリング剤などで老化が進んだ角質を取り除き、プラセンタなどの保湿成分でケアすると、若々しい明るい印象の手の甲が戻ってきます。

 


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