お母さんのシワは遺伝する?同級生より老けて見えるのはどうして?

肌老化遺伝子

 

お母さんにシワが多いと、私も将来シワだらけになるのかしら?

 

同窓会に行って同級生を見渡すと、同じ年齢とは思えないほど、見た目年齢はかなりの差がありますよね。
顔のシミやシワ、ハリ、たるみ、肌ツヤなどは見た目年齢を大きく左右します。

 

加齢による自然な老化なら皆同じようにお肌も老けていくはずなのに個人差が多いのはなぜでしょうか。

 

お肌を老けさせてしまう最も大きな原因は紫外線
紫外線をほんの数分浴びただけでもお肌はダメージを受けてしまうほど、紫外線の影響はとても大きいのです。
紫外線によって老化が進行することを「光老化」と呼びます。紫外線が真皮まで到達すると、コラーゲンやエラスチンが減少・変質し、シワができてしまいます。
紫外線を受け続けることによってシミやシワが目立つようになり、ハリを失いたるみが出て、肌ツヤも低下します。

 

しかし、同じように紫外線を浴びていても、光老化が深刻化しやすい人と、そうでない人がいます。
この違いが「肌質」です。一般的な「乾燥肌」や「脂性肌」といった肌タイプとは異なり、シミになりやすい、シワができやすいなどは、持って生まれた遺伝的な要因も大きく影響しています。

肌老化遺伝子とは

肌老化遺伝子

 

私たちの体の設計図とも言える遺伝子。人には約3万個の遺伝子があり、親から子へと受け継がれます。
この遺伝子を解析することで、将来の病気のリスク、肥満タイプやアルコール代謝などの身体的特徴、ギャンブル依存傾向や記憶力などの傾向も分かります。

 

美容に関しても遺伝的要因があります。髪質やそばかすなども遺伝的傾向があり、シミやシワのできやすさの肌質なども遺伝します。肌老化を左右する肌老化遺伝子の型を解析することで、生まれ持っている自分のお肌の弱点を知ることが出来ます。

 

【シワ】
MMP1遺伝子
コラーゲンを分解する酵素MMP1の活性に関与する遺伝子。MMP1遺伝子に変異があるとコラーゲンの分解が進みやすく、量が少なくなってしまうことでハリや弾力が低下し、シワやたるみが出来やすくなります。

 

【シミ】
GPX1遺伝子
活性酸素の一種である過酸化水素を除去する抗酸化酵素GPX1に関与する遺伝子。GPX1が少ないと過酸化水素が除去しきれず、メラノサイトが刺激されてシミが出来やすくなります。

 

【抗酸化力】
SOD2遺伝子
活性酸素の一種であるスーパーオキシドを除去する抗酸化酵素SOD2に関与する遺伝子。SOD2遺伝子に変異があると、活性酸素の中でも強烈な酸化力を持つスーパーオキシドが大量発生しやすくなり、細胞の酸化が進み、シミ・シワ・たるみが目立ちやすくなります。

遺伝子検査で分かるエイジングケア

自分が持って生まれた遺伝子を検査することによって、肌老化の傾向を知ることが出来ます。

 

シワやシミ、たるみなどの肌トラブルは、紫外線やストレス、生活習慣など色々な要因で起こり、肌トラブルにおける遺伝的な要因は3〜5割ほどと言われています。
たとえば、同じ時間紫外線を浴びても、すぐシミになる人、時間がたってシワやたるみになる人、紫外線の影響を受けにくい人などがいます。
遺伝子のタイプを分析することで、メラニンが増えやすいか、コラーゲンが分解されやすいか、活性酸素の除去力は高いか、などを知ることが出来ます。

 

肌老化遺伝子

 

肌老化を食い止めるには、紫外線対策、シワ対策、美白ケア、保湿、睡眠時間の確保、ストレスケア、バランスの良い食生活などすべてをパーフェクトに行う必要があるのは分かっていても、どこに重点を置けばよいのか分かるのが遺伝子検査。
遺伝子検査で自分の肌質が分かれば、肌老化のリスクが分かるので、どのケアに重点を置くべきかが分かるのです。

 

もしシワができやすい肌質だと判定されても諦める必要はありません。
コラーゲンが壊れやすくシワができやすいと判定されたら紫外線対策は特に念入りに。壊れやすいコラーゲンを補うように、食生活では良質のタンパク質緑黄色野菜を意識して多めに食べ、化粧品はコラーゲンを増やすレチノールや抗酸化作用の高いビタミンCを効果的に配合したコスメを選ぶなど、壊れたコラーゲン以上に日頃のケアで新たなコラーゲンを作るようなケアを心がけていきます。

 

遺伝子検査は、とても簡単に受けることができます。専用の検査キットをネットで申し込み、専用の綿棒で頬の内側をこすって返送するだけ。
遺伝子は一生変わることはないため、一度受けるだけで自分の肌質が分かり、一生のエイジングケアの方向が見えてきます。