アイクリームは何のために使うの?

目元専用のクリームであるアイクリーム。顔用のクリームもあるのに、なぜ目元専用のクリームがあるのでしょうか?

 

目の周囲は、デリケートな顔の中でも特に皮膚が薄く、頬の3分の1程度の薄さしかありません。皮脂の分泌も少なく保湿力も低く乾燥しやすい場所です。
起きている間はずっとまばたきを繰り返しており、1分間に15回、1日に約14,000回していることになります。現代ではスマホの使用で目元の筋肉は常に緊張状態。目の疲れやコリが蓄積しやすい状態でもあります。

 

その上、アイシャドウやアイラインなどのメイクやまつエクなどで刺激を与えやすく、寝不足・ストレスなどによる血流の停滞で目元へ酸素や栄養が行き届くなっていたりすることも。

 

アイクリーム

 

顔の他の部位よりも念入りなケアと顔全体とは違うアイテムが必要になってくるのです。デリケートな箇所にスペシャルなお手入れをするために特化したものが「アイクリーム」なのです。

 

敏感な場所にも刺激が強すぎることなく、必要な美容成分を届けることができる目元専用のアイクリームが必要になってきます。

アイクリームは何歳から使えばいい?

アイクリームを使い始める年代は人それぞれですが、目元の悩みが増えてくるのは20代半ばころから。
「目は口ほどにものを言う」と言いますが、目元にハリがないとどうしても老けてみられがち。寝不足や疲れで目の下にクマができても、1日で治っていた10代の頃とは違い、20歳を過ぎるとストレスやスキンケア不足が目元に現れやすくなります。

 

これは、目元のハリを支えるコラーゲンやエラスチンの生成が20歳をピークに衰えてくるため、徐々に目元のシワやたるみ、クマなどが見えてくるようになるからです。

 

「まだ若いから大丈夫」と思っていても、気づいたときには見た目年齢が実年齢を上回ってしまうことも。
目元はデリケートな部分ですので、20歳から使い始めても早すぎることはありません。
予防に勝る治療はなし。ご自分に合ったアイクリームを使うことで、この先の見た目年齢をグンと下げることもできるかも!

アイクリームで効果を感じない理由

肌に合っていない

 

目元は皮膚が薄く、特にデリケートな場所。もともと肌質が弱いならば目元は特に敏感ですし、肌が強いと思っていても、目元はバリア機能が弱いために肌荒れを起こしやすくなっています。

 

「高級ブランドのコスメだから大丈夫だろう」「敏感肌用だから」「ちょっと刺激感があるけど高かったら」などと言い訳しながら使い続けると、目元のシワがきえるどころか、取り返しのつかない肌トラブルになってしまうことも。

 

ご自分の肌に合わない化粧品を使い続けることはとても危険です。特に敏感な目元に使うアイクリームは気をつけましょう。

 

重すぎる

 

目元の皮膚の厚さはおよそ0.6ミリ。そのうち表皮の厚さは0.1ミリしかありません。その薄い皮膚の上に、コッテリしたアイクリームをたっぷり塗ったらどうなるでしょう?皮膚は重さに耐えきれず、たるんでしまいます。

 

優れたアイクリームは少量の使用で効果が出るように作られています。目元にたっぷりとクリームを乗せたところで、薄い角質層にはほとんど浸透せず肌に上に乗っているだけで、逆にたるみを作ってしまうからです。

 

間違った使い方をしている

 

アイクリームを塗るときに、グルグルゴシゴシとマッサージをしていませんか?浸透させようとマッサージをしても皮膚を支える細胞を傷つけてしまい、シワがますます深くなるだけ。

 

0.1ミリ下では目元を支えようとエラスチンやコラーゲンが日々作られていますが、その細胞を傷めてしまっては本末転倒。
アイクリームは必要な成分が必要な箇所にきちんと届くように工夫されているものを選びましょう。

アイクリームの選び方と正しい使い方

目元の悩みはひとそれぞれで原因も全く別。

 

その中でも特に気になる目元の悩みは「シワ」「たるみ」「クマ」の3つ。

 

その3つの悩みを解消するためのアイクリームは別のものになります。

 

「シワ」のためのアイクリーム

セラミドなどの保湿成分が配合されたもの

 

「たるみ」

ターンオーバーを促すオリゴペプチドなどが配合されたもの

 

「くま」

血行を促す成分が配合されたもの

 

アイクリーム

 

一般的なアイクリームはこれら3つの悩みを一気に解決してくれるものではありません。悩みや原因によって使い分けるのが選び方のコツ。

 

使い方は、添付された説明の通りに行うのがベスト。ゴシゴシこすらず、優しく乗せるようになじませていきます。グルグルと強くマッサージするのはシワやたるみを作ってしまうので逆効果。必ず肌に負担をかけないように使います。

 

使い方の順番として、乳液やフェイスクリームの後に使うアイクリームには要注意。肌表面をツルッと仕上げるためだけのアイクリームの可能性が。
乳液やフェイスクリームなどの油分の後に使っても、成分は肌内部に浸透していかず、表面に留まるのみ。乾燥しやすい目元の保湿には効果がありますが、シワやたるみをケアするには不十分。そもそも、肌内部に浸透させるべき成分も配合されていないかも。

 

アイクリームを選ぶ際には、推奨された使い方を見てみると、シワやたるみを治すことができるかどうかのヒントが書かれています。

 

目元のシワやクマは一気に老けて見えてしまうもの。
アイクリームは、目元ケアの心強い味方。早めの対策がカギですね。