ヒルドイド

ヒルドイド

 

ヒルドイドは皮膚科などで処方される医薬品の保湿剤です。
有効成分はヘパリン類似物質で、保湿作用血行促進作用があり、お肌の乾燥を軽減し血行障害による痛みや腫れを和らげます。
アトピー性皮膚炎やしもやけ、あかぎれ、瘢痕、ケロイド、乾燥による大人ニキビなどの治療で処方される塗り薬ですが、芸能人がヒルドイドクリームを小じわ予防保湿クリームとして普段使いしていることで話題になりました。

 

【添付文書に書かれてある効能・効果】
皮脂欠乏症、進行性指掌角皮症、凍瘡、肥厚性瘢痕・ケロイドの治療と予防、血行障害に基づく疼痛と炎症性疾患(注射後の硬結並びに疼痛)、血栓性静脈炎(痔核を含む)、外傷(打撲、捻挫、挫傷)後の腫脹・血腫・腱鞘炎・筋肉痛・関節炎、筋性斜頸(乳児期)

 

副作用は、まれに紫斑や皮膚炎、そう痒、発赤、発疹、潮紅などがみられますが頻度は低く、比較的安全な薬と言われて、1954年の発売以来、超ロングセラーで「皮膚科で最も多く処方される薬」とも。

 

アトピー性皮膚炎の処方薬として、ステロイドで炎症を抑えてヒルドイドで保湿するために両方をセットで処方する皮膚科医も多いようです。
ヒルドイドはステロイド剤ではないので、その点でも安心です。

 

ワセリンなどの『肌表面を油の保護膜で覆って水分の蒸発を防ぐ』タイプの保湿剤である一方、ヒルドイドは『角質層にまで浸透し自分自身が水分を抱え込む』タイプなので、浸透率が高く保湿力がとても高いのです。

 

ヒルドイドには、ヒルドイドクリーム・ヒルドイドソフト軟膏、ヒルドイドローション・ヒルドイドゲルの4種類があります。
このうち、ヒルドイドゲルは外傷や腱鞘炎・筋肉痛などの治療目的で整形外科で処方されることが多いようです。
皮膚科でよく処方されるクリーム・軟膏・ローションの3種類は有効成分が同じですので、患部や使用感によって使い分けます。化粧水代わりにローション、ナイトクリームやハンドクリーム代わりにクリームを選ぶなど、使い心地で選べば良いでしょう。

 

有効成分が同じ後発品(ジェネリック医薬品)としてビーソフテン、クラドイド軟膏などがあります。
ヘパリン類似物質

※厚生労働省より、ジェネリック医薬品の名称を順次、「一般名+剤型+含量+会社名」に統一する通達が出されています。ヒルドイドの後発品は、すべて一般名の『ヘパリン類似物質』となり、『クリーム、スプレー、ローション』などの剤形、含有を表す『0.3%』、会社名の『「日医工」「サトウ」「YD」「ニプロ」「ニットー」「ラクール」「PP」』などと表記されます。
ビーソフテン油性クリームは『ヘパリン類似物質油性クリーム0.3%「日医工」』、ビーソフテン外用スプレーは『ヘパリン類似物質外用スプレー0.3%「日医工」』、クラドイド軟膏は『ヘパリン類似物質クリーム0.3%「YD」』と名称変更されています。
ただし、ビーソフテンクリーム、ビーソフテンローションなどは名称が変更されていません。

ヒルドイドでアンチエイジング!?

肌老化を進める原因のひとつが「お肌の乾燥」。
紫外線のダメージと並んでお肌を衰えさせる元凶です。

 

お肌が乾燥していると、肌本来のバリア機能が低下し、紫外線や乾燥・摩擦などの外的刺激が肌内部に影響を及ぼしやすくなります。
バリア機能の低下したお肌は新陳代謝も停滞し、水分を蓄えにくい古い細胞がいつまでも残ります。
お肌のハリを支える新しいエラスチンやコラーゲンも新しく産生されにくく、シワが目立つようになります。
新陳代謝が停滞すると、メラニンも蓄積しやすくなりシミもうまれやすくなります。

 

ヒルドイドの保湿力で角質層が潤うことで、乾燥による小じわも目立たなくなり、血行促進効果で新陳代謝も活発化します。
新陳代謝が活発化するとメラニンが排出されやすくシミやニキビ跡、くすみも予防できます。

 

肌表面のバリアゾーンを越える浸透力で皮膚内の水分量を高め、将来のシワ予防やシミ・たるみ・大人ニキビなどの予防に効果が期待できると言われています。

 

高い保湿力と血行促進効果で、お肌を水分でうるおわせて新しい肌細胞が生まれやすくなる環境を整えてくれるため、「究極のアンチエイジングクリーム」と呼ばれることもありますが、もともとエイジングケア目的で開発された薬ではないので、過信は禁物です。

 

医薬品で、ワセリンよりもベタつきが少なく使いやすいのですが、人によっては合わない人もいるので注意します。
(たとえビタミン剤でも、合わなかったりアレルギーを起こしたりする人はいるのです)

 

管理人のしわ取り体験談

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ヒルドイドの購入方法

ヒルドイドは医師の処方によって購入できる医薬品です。
調剤薬局には必ずと言っていいほど置いてありますが処方せんなしでは入手できません。

 

薬価は1g23.7円で保険が適用される薬ですので、25gのヒルドイドソフト軟膏・ヒルドイドローションは1本592.5円。
ヒルドイドクリームは20gで474円。
ジェネリックなら半額程度です。
薬代に診察料や調剤料などが加算されて3割負担で購入できます。

 

ただし美容目的で処方してもらう場合には診察料なども含めて全額自費になります。

 

海外のヒルドイドを個人輸入する方法もありますが、割高の場合もあり、何らかのトラブルが起きてもすべて自己責任となりますので注意が必要です。

ヒルドイドで消えるシワ・消えないシワ

ヒルドイドはそもそもシワを消すための薬ではありません。保湿と血行促進を目的とした医薬品でアンチエイジングクリームではありません。
ヒルドイドで消えるシワは乾燥による「小じわ(ちりめんじわ)」のみで、表情ジワや真皮にまで到達した深いシワを消すことは出来ません

 

処方薬を素人の自己判断で美容クリームとして使い続けることは、予想外の肌トラブルを起こす可能性があることも考慮しておきましょう。

 

 

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