テープで簡単にシワが消える?

シワ伸ばし

できてしまったシワにシート状のシールを貼ったり、たるみを引き上げるテープを貼ってシワを伸ばす方法がありますが、あまりオススメできるシワ対策とは言えません。

 

シワ取りテープやシワ伸ばしテープなどと呼ばれているテープには主に2種類あります。

 

・シワができるところに貼るもの
・フェイスラインに貼ってシワを引っ張って消すもの

 

この他にも、市販のサージカルテープを貼ってシワを伸ばす裏技的な使い方もあります。

 

これらのテープには、効果がある人と全く効果がない人がいるのが現状です。今すぐシワやたるみを消すために有効である場合もありますが、将来のことを考えると、取り返しのつかない危険を伴うグッズです。


シワ取りテープを使って効果がある人ない人

シワができるところに貼るもの
朝起きたときに眉間や額にシワが刻まれていたり、ほうれい線が濃くなっていて、時間が経つと薄くなっていく人は、就寝前にテープを貼って寝ることで表情ジワを予防することが考えられます。寝ている間に顔の表情筋のクセがつくのを防ぐことができるからです。しかし、乾燥によるちりめんじわのような浅いシワや真皮まで達した深いシワを改善することはできません。

 

フェイスラインに貼ってシワを引っ張って消すもの
同窓会や子どもの入学式など、一生写真が残るようなときに一時的に使うには有効でしょう。しかし、効果は貼っている時だけの一時的なものなので、使い続けることによって今あるシワが消えることはありません。

 

サージカルテープ
医療用のテープなので、比較的お肌に優しく表情のクセによる表情ジワを予防することができます。しかし、こちらも深いシワや乾燥による浅いシワには効果がありません。

 

シワを無理に伸ばすと起こる怖い事実

シワ伸ばし

テープを貼ってシワを一時的に伸ばすことは可能です。ものまね芸人さんたちが、テープで引っ張ることで目や口の形を変えることが可能なように、上手く貼ることが出来れば、思い通りに近いパーツの形をつくることもできるでしょう。

 

ただし、シワが消えるのは貼っている時だけ。表情も不自然になりますし、テープを剥がしてしまえば元通りになるばかりか、皮膚が伸びてたるんでしまうことで今まで以上に深いシワを作ったり、顔のたるみが目立つようになります。

 

テープを貼って今まであったシワが別の所に一時的に移動しているだけで、張り続けていればテープを貼った場所やひずみが生まれた場所に新しいシワができます。

 

また、テープを貼っていると正常な新陳代謝が行われなくなったり、皮膚に細かい傷を作ってしまうことで、紫外線などの外部刺激に弱くなります。すると、シミや色素沈着が出来やすくなったり、肌細胞が痛んで新しいコラーゲンやエラスチンの生成も衰えて肌老化が進み、シワがますます増えてしまいます。

 

シワ伸ばしテープで一時的にシワを取ることは、将来的に取り返しのつかないシワを生み出しているのです。

 


シワ対策のために本当に必要なこと

シワ伸ばし

シワができる原因は、お肌の内側のコラーゲンやエラスチンの弾力がなくなってしまったから。

 

肌表面を引っ張ってしまうと、もともと弱っていたコラーゲンが切れて結び目を支えるエラスチンも余計に弱まります。

 

加齢や紫外線、間違ったシワ対策で減少したり変質したコラーゲンやエラスチンはお肌を肌内部から支えることができず、今あるシワがより深くなったり新しいシワができるだけ。

 

 

シワのない肌は、お肌を内側から支える「コラーゲン」・コラーゲンの結び目を束ねる「エラスチン」・ハリをもたらす「ヒアルロン酸」が充分にあり、正常なターンオーバーで肌細胞が常に生まれ変わる必要があります。
コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸を生み出す元となる細胞が「線維芽細胞」。シワはこの線維芽細胞が衰えることで出来やすくなってしまうのです。線維芽細胞を活性化させることが、シワをなくす近道です。

 

 

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