シワを予防するには

シワ予防

 

顔のしわを取るには、美容液やクリームも大切ですが、それよりも大切なものを忘れていませんか?

 

体の外側からのケアと内側からのケア。両方からアプローチするのがシワを消す近道。

 

美肌のための食べ物、特にシワに効果的な食べ物を紹介します。

 

その前に、まずは避けたい食べ物について。

シワを増やす食べ物

食べるとすぐにシワができてしまうわけではありませんが、あまりにも過剰に食べるとシワができやすい肌環境を作ってしまう可能性のある食べ物があります。

 

シワ予防
糖質
ここ数年、シワやたるみなどの肌老化を進行させる原因として注目されている「糖化」。
糖化とは、食事で摂取した過剰な糖質(糖や炭水化物)が体内のタンパク質と結びつくことで「AGEs」という異常タンパク質がつくられてしまうこと。
パンを焼いたときに、茶色になり硬くなることも糖化です。
肌のハリを保つコラーゲンやエラスチンなどのタンパク質の糖化が進むと、ターンオーバーが停滞しハリを失ってしまい、シワができてしまいます。また、焼いたパンのように、肌も硬くなり黄ばんでしまいます(黄ぐすみ)。

 

シワ予防
脂質
わたしたちの体にとって必要不可欠な「酸素」。この酸素を体内で利用する過程で発生するのが「活性酸素」です。活性酸素は、老化現象を進行させたり、がんや動脈硬化、認知症などの病気のリスクを高める悪者として知られていますが、実は体にとっては必要なもの。免疫機能の一部としてウイルスを撃退したり、紫外線を浴びたときの防御反応として発生しています。
しかし、体の中で過剰に発生してしまうと、必要なな細胞まで攻撃してしまうことも。
中性脂肪やコレステロールなどの脂質が活性酸素によって酸化されたものが「過酸化脂質」。脂質(油分)を摂りすぎると脂肪分が「酸化」し、肌の老化を進行させてしまいます。
その上、余分な脂肪が増えることで顔がたるみ、シワができやすくなってしまいます。

 

 

糖質も脂質も私たちの体には必要な栄養です。無理な糖質制限や脂質制限もまた肌老化を進めてしまいます。
適度な量の糖質・脂質で、若々しい肌を保ちましょう。

シワに効く栄養素

ビタミンC
活性酸素を抑制する抗酸化作用のあるビタミン。肌のハリを保つコラーゲンの生成を促し、紫外線から肌を守ります。シワやシミ、ニキビ、肌荒れなどだけでなく、風邪予防やガンの抑制効果も。
ビタミンCを多く含む食べ物
ミカン、イチゴ、ジャガイモ、ピーマン、いも類、緑茶 など

 


血液中で酸素を運ぶヘモグロビンの材料となる栄養素。鉄が不足すると、細胞への酸素の供給が減少し、ターンオーバーが停滞してしまいます。コラーゲンの生成にはビタミンCと共に鉄が必要なので、ビタミンCと一緒に摂ると効果アップ。
鉄を多く含む食べ物
レバー、パセリ、あさり、青のり、きくらげ など

 

葉酸
細胞の再生に必要なDNAをサポートする栄養素。健康的な細胞を作り出すのに欠かせない栄養素で、コラーゲンやエラスチンを作り出す線維芽細胞を活性化させます。
葉酸を多く含む食べ物
レバー、ほうれん草、モロヘイヤ、アスパラガス、ブロッコリー など

 

ビタミンE
「若返りのビタミン」とも呼ばれる美肌の味方。体内の脂質の酸化を予防し、過酸化脂質をできにくくします。ターンオーバーを促進し、シワを予防します。肌老化を早める冷え性の予防にも。
ビタミンEを多く含む食べ物
アーモンド、アボガド、ウナギ、アユ、ゴマ、植物油、焼き海苔 など

効率的にシワ予防の栄養素を摂るには

たとえば鉄。食品に含まれる鉄には「ヘム鉄」と「非ヘム鉄」があります。ヘム鉄は肉や魚など動物性食品に含まれ、非ヘム鉄は野菜や大豆など植物性食品に含まれています。
このうち、ヘム鉄の方が非ヘム鉄よりも吸収率が高いのですが、非ヘム鉄は、ビタミンCやタンパク質と共に摂ると吸収率がアップします。
逆に、鉄と一緒に紅茶やコーヒーを一緒に飲むと鉄の吸収を阻害することが知られています。

 

また、水溶性のビタミンCは水に溶けてしまうため、長時間ゆでると栄養分が低下してしまいますが、いも類に含まれるビタミンCは、デンプンが作る膜によって、加熱しても壊れにくいという特徴があります。

 

切り方や合わせる食材、調理方法などで残存する栄養素、吸収される栄養分は変化します。
なるべく多くの食材を使い、栄養素が吸収されやすい形で摂取することで美肌効果は倍増します。